普段は輸入車販売店から依頼される輸入車を修理している私たちですが、最近は地域の個人のお客さまからも修理依頼を頂いています。
「実は、BMWディーラーで修理見積もりをお願いしたら、80万円になってしまいました。この程度のキズでもそんな修理金額になるのでしょうか?」 武蔵小杉にお住まいのBMW3シリーズオーナーの関谷さまから、左側面の修理相談がありました。ご予約日にご来店頂き、ディーラーの提示した見積書とクルマを拝見させて頂きました。見積書では左フェンダーとドア交換と、側面全面の再塗装を行なう見積もりとなっています。このキズでドアパネルを取り替え、左側面を塗り直せば、80万円の修理見積もりになってもおかしくはありません。
しかし、私たちがクルマを見ると、フェンダーは鈑金修正で十分修理できますし、塗装も全面塗り直さなくても、前後にぼかし塗装を入れば、6割程度の塗装範囲で十分キレイに仕上がることがわかります。その旨をお客様にお話したところ、BMWの関谷さんは修理を依頼され、安心してお帰りになられました。
輸入車の外装修理は、ぶつけてみてはじめてその修理額の高さに驚くことになるのです。塗装工程の複雑さや部品代が高いことも原因の一つですが、一番の問題点は「なんでも交換・全パネル塗り直し」と修理見積もりを行なうディーラーなどの高額見積もりです。
ディーラーでは、安全を考え部品はメーカー指定部品で周辺パーツも全交換、塗装は全パネル塗り替えを前提に見積もりを行います。
小さな傷も大きなキズやへこみでも、同じように全面塗りなおしの見積もりを行なうため、高額な修理見積りとなり、お客さまとトラブルになっているようです。今回ご相談頂いたBMWの場合、ドアパネルは鈑金修理を行い、塗装は必要箇所のみ塗り直し、周辺をぼかし塗装することで、キレイに修理しつつ、リーズナブルに修理することができました。
個人のお客さまの場合、このようなケースは少なくありません。BP GLOBALに直接クルマを持ち込み、修理相談を受けることで、あなたの希望に合わせた修理方法で修理が可能になるのです。
そんな悩みをお持ちの輸入車オーナーの方は、一度BP GLOBALへ修理相談にお越しください。
私たち輸入車修理の専門家が、親身になって修理相談を行ないます。
ご紹介で修理相談に来られた横浜市在住のお客さま、BMW3シリーズスポーツワゴンタイプに乗られています。年に何回も無い雪の日のある日、家の近くの下り坂でブレーキがきかずにポールに激突してしまったのです。フロントの左側を中心に、フロントバンパーが押されて凹んでしまっています。
クルマを購入したディーラーで修理見積もりをしてもらったところ、バンパーは新品に交換、バンパーを外した際に見える骨格部分やまわりのプラスチック部品も全部交換して総額35万円位かかると言われたそうです。残念ながら車両保険は未加入です。自費で修理費を出さなければならず、他に修理方法は無いかと悩んでいたところ、友人から私たちをすすめられました。
「価格は安く。でもきちんと直して欲しいのです。お願いできます?」
お客様のご要望は、クオリティは確保しつつ費用は出来るだけ抑えて欲しいということでした。
今回の修理の場合、最初に考えるのが、リサイクルパーツの活用です。私たちは、全国のリサイクルパーツを検索する仕組みがあります。今回は新品価格8万円のバンパーを、リサイクル品3万円で見つけることができました。さらに骨格部品もリサイクルパーツが見つかりました。
私たちが再度見積もりを行なうと、15万円で修理できることがわかりました。35万円の修理が15万円でできるのです。もちろんクオリティは私たちが保証します。お客様は「ぜひお願いしたい!」とのことでしたので、代車を用意し日数は5日程度とお伝えしてお預かりしました。
早速作業に取りかかります。バンパーを外してインナーの損傷を確認、骨格部分のホースメントが曲がっていて修正は不可能なのでリサイクルに交換、プラスチックパーツは新品に交換しました。同時にリサイクルパーツの仮合わせをして変形がないかなどを確認。下地処理を行ない調色作業に入ります。
実はこのBWMのブラックメタリック、簡単そうでいて難しい色なのです。ブラックベースにブルーパール、グリーンパール、ホワイトパールが混ざっていて、それぞれのパールの分量により、色合いがブラックだけど青味がかった色に見えたり、グリーンパールが多く入れば、緑がかったブラックに見えたりと、同じ車種でも見え方に個体差があるのです。細心の注意を払い、調色を行ないます。蛍光灯の下や太陽光でチェックを行ない、様々な角度や光を当てながら同色と言えるまでチェックを行ない、色合わせを行ないます。
調色終了後は、塗装専用ブースでホコリをシャットアウトし、吹付を行ないます。ベースカラーを塗装し、乾かしてからトップコートでBMW特有の高級感ある光沢を再現します。赤外線ヒーターでしっかりと乾燥させ、最終のポリッシングを終えたら、塗装したてのバンパーに部品を取り付けます。最後は電気系統を点検、警告灯も点検して完成です。
こうやって完成させたクルマをみたお客さんは大喜びでした。ご紹介を頂いたお客さまに感謝の気持ちを伝え、今回のお客さまも、無事キレイに直ったBMWを見てとても喜んで頂けました。
このように、リサイクルパーツを上手に使うことで、クオリティを保ちながらリーズナブルに修理を行なうことができるのです。
ある週末の午後、ホームページを見た川崎市にお住いのお客さまから見積り依頼がありました。購入してまもないメルセデス・ベンツC180を自宅の駐車場を出る際にぶつけてしまったそうです。購入したばかりの新車なので大変ショックを受けたお客さま、クルマを買った輸入車ディーラーに相談したところ、なんと概算85万円の見積書が届いたのでした・・。
修理内容は、ドアを新品に交換、その他付属品の脱着と塗装費用。これで85万円です。
びっくりしたオーナーさん「もっと安く直せないのか?」と考え、インターネットで検索して私たちにご相談を頂きました。
クルマの状態を拝見すると、修理できない程にはへこんでいませんでした。しかし、このお客さまのC180の場合、ドアパネルはアルミニウムで出来ており、私たちでも交換の見積りとなってしまいました。しかし、そもそもディーラーとは工賃単価が違うため、まったく同じ修理を行なったとしてもリーズナブルに修理することができるのです。その他さまざまな修理方法を検討した結果、なんとか50万円程の修理金額で収まることがわかりました。同じ修理で30万円の金額の差は大きく、私たちに修理依頼を頂きました。
ご購入したばかりの新車のため、特に慎重に作業を進めていきます。クルマの外装部品というのは、たいてい未塗装の状態で届きます。これを塗装する必要があるのです。新車同様のクルマのため、メーカーが定める調色を行なうだけでも良かったのですが、取り付けした際に万一前後のドアと色の違いが発生するといけないので、フロントドアとリアクォーターパネルもボカシ塗装をして全体的に見た目をなじませます。
周辺にボカシ塗装をするため、付属部品を外していきます。塗装するパネルはできるだけ着いている部品を外していく必要があります。細かいですが仕上がりに差が出る大切な作業です。
ボディ全体をマスキングして前から後ろまで一気に塗装します。エレガントなホワイトの上に高級なトップコートを塗装。さらに塗装を強制乾燥させてトップコートの硬化係数を高めることで、半永久的な光沢とボディ表面の保護が可能となるのです。
無事に塗装も終了、外していた部品を元通り組み付けて、作動部や電装系もチェック及びリセットして完成です。
完璧に直った愛車を見てとても喜んで頂けました。なによりオーナーさんが今まで知らなかったクルマの修理のことや、自動車保険についての知識を得られた事に感銘を受けて頂けました。
同時に「本当に相談して良かった!」とも言って頂きました。私たちも嬉しい思いをした修理でした。
輸入車専門の整備工場さんからの依頼で、アウディQ7が入庫しました。整備工場のお客さんが、走行中ハンドル操作を誤りガードレールにボディ側面を当ててしまわれたとのことです。幸い助手席にいた方にはお怪我などなく無事でしたが、車両の方は左側が大破してしまいました。
損傷としては左フロントドア、左リアドア、センターピラー、左リアフェンダーに及んでいます。概算見積りとして300万円程度でした。
オーナーさんは車両保険に加入していたため、車両保険での修理対応となりました。まず、フロントドアは損傷が激しいため交換。リアドアの損傷はもちろん、ドアの補強をしているビームという部品が突き出ていてこちらも交換。フロントドアとリアドアの真ん中でボディの柱的役割をしているセンターピラー、この部位はドアが当たった衝撃で歪みがあるとの推測でしたが、実際にどれくらい押されていて、どのくらい引っ張ったら元の位置まで戻るのかは、目視だけではわかりません。詳細を調べる必要がありました。
この場合、一度新品のドアを仮付けして損傷の確認をします。まずはフロントドア本体を取り外します。リアドアは外側パネルをカットしながらドア本体を外します。そこに、新品のフロントドアを仮付けしたところ、根元部分は問題ありませんでしたが、リアドアが閉まらず、骨格部分も完全に押されていることが確認出来ました。
このセンターピラーは、重要な基礎骨格部位となります。このセンターピラーの完全な修正によって、左側の2枚のドアの立て付けがきまるのです。センターピラーの確実な寸法合わせ、慎重な修正作業が必要となってきます。
まずはセンターピラーのアウターパネル交換と同時にセンターピラー自体の骨格の修正をしていきます。アウターパネルを外しますが、ここはスポット溶接のためドリルで溶接部を外し、カットします。そこから新品パネルを仮合わせて正規位置まで引っ張り寸法を調整します。ここからは根気の作業です。少し引っ張っては、ドアを取り付け、立て付け確認。
まだ足りない。ドアを外して、もう一度引っ張り、ドアを取り付け、立て付け確認。これを繰り返しますが、引っ張る工具もドア本体も重いので大変です。正規の位置まで修正が出来たら、アウターパネルを溶接していきます。繋ぎ目のプレスラインも丁寧に再現します。リアフェンダーも交換したいほど凹んでいましたが、ここは鈑金修理しました。ドアを閉めれば見えなくなる箇所も、確実にプレスラインを再現します。
サーフェーサーにて防錆、密着性を高めたのち、インナー部位を塗装します。新品のドアの裏側のエッヂ部分にシーリングして塗装をしておきます。そしていよいよフロントとリアドアを取り付け、フロントフェンダーからリアクォーターまで一気に塗装します。
さらにQ7のオリジナルカラーを完璧に再現して、修理したことがわからなくなるように、前後のパネルにグラデーションを作るようにボカシます。最後はトップコートで艶を出し、半永久的に塗装を保護させます。最後は赤外線で強制乾燥させ、さらに硬化力を高めます。
最終の磨き作業にかかります。塗装したボディをしばらく置き、塗装面の小さなチリやゴミを弾き、さらにポリッシャーで磨きこんで、アウディ特有の塗装肌を再現させます。
外した何百個という細かいパーツを組み付け、隙間を合わせて、ガラスの開閉、ロック点検など電装系や作動部に不具合がないか最終チェックをしっかりとして完成です。大きな修理となりましたが、輸入車販売店もお客様も大変喜んでくれたようでした。